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シンガポール英語(シングリッシュ)の特徴

シンガポールは貿易大国にして、国策で英語を公用語に定めている国ですが、この国の多くの人が使う英語はアメリカ英語でもイギリス英語でもありません。シングリッシュ(Singlish)もしくはラライングリッシュ(La la English)とも言われる独自の進化を遂げた英語は、シンガポールの二言語政策の結果生まれた地域英語の一つです。この国では、英語+(マレー、中国語、タミル語のうちのどれか)といった政策のため、初等教育から英語を学びますが、厳しい競争の中で最後まできちんと英語を習得できない子供たちが少なからずいます。シンガポールで使われる英語は上位方言(Acrolect)、中位方言、下位方言(Singlish)の三つに分類できますが、このうち上位方言がいわゆるイギリス英語やアメリカ英語と同等のフォーマルな英語で、教育をきちんと最後まで受けたものしか使えません。もっともこの層の人たちも日常生活では少々崩れた中位表現を使います。

とはいえ、国策で英語が公用語となっており、唯一の共通語でもあることから、上位方言を使うことが出来ない人たちの使う英語は、マレー語やタミル語、中国語などが混ざり、難しい表現や文法を極力廃した英語になっていきました。たとえば、何でも省略して短い単語だけで表現しようとします。How can I do this?といった表現をSo how?と省略したり、不定冠詞のaやanを使わないといった具合です。また語尾に、lah、Loh、meh、horなどをつけます。"We go, lah."といった表現はシングリッシュでは一般的で、最後のラは、「〜よ」「〜ね」といった意味合いです。ラライングリッシュという呼び名はここから来ています。また同じ単語を二回繰り返して強調するという表現法があり、"Can go or not?"という質問に対して、"Can can"などと使います。他にもLとRが混同して使われたり、動詞など本来活用がある単語もすべて現在形で使うなど、あたかも単語を並べているだけにも見える表現方法がシングリッシュの特徴です。

もっとも、シンガポールで商売するのにシングリッシュが必要かといえばそうでもなく、相手の言っていることがわかれば、こちらが標準的な英語を用いれば相手には伝わります。ただ、自分の使う英語が唯一絶対正しい英語である、アメリカ英語とイギリス英語だけが正しい英語であるといった固定観念は捨てたほうがよいでしょう。こちらがいくら文法的に正しかろうが、相手に伝えたいことが正しく伝わらなければ何の意味もありません。非英語圏では特に、英語表現の正しさよりも自分の使った表現が相手にはどのように解釈されているのか、のほうが重要です。

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