海外営業になるには
中途採用などで海外営業という職種を募集している場合は、そこに応募し、採用されればめでたく海外営業となります。 ただし、中途採用のほとんどの場合は英語力だけでなく、海外営業や海外での駐在経験が求められることが多く、未経験が可というところは極少数です。
では経験がないとだめか、といわれればそうではないケースもあります。まずはこうした間口を広く取っている会社に入り、経験を積んでいくという方法が中途採用の未経験者では一般的かもしれません。筆者の勤務しているような小さな会社の場合は、普段は国内営業をしていても、ある日海外営業の出番が回ってくる可能性もあります。というのも、毎回今期は赤か黒かの瀬戸際、もしくは赤字確定であってもどれだけ売り上げられるかが死活問題となっていることが多いので、営業としてはとにかくどこからでも売上を上げてこい、ということになるからです。
海外顧客と出会う可能性を自ら作り出すには、展示会やホームページなどが考えられますが、見込み客にメールやFAXで連絡し、反応があったところに電話をしてみるという方法もあります。法人営業の場合は、既存取引先から話をもらったり、自社の英語のホームページを作っておき、問い合わせをもらう、展示会で知り合うなどの方法があります。このとき、何か海外からの案件があれば自ら手を上げて是非ともやりたいとアピールしてみるのもいいかもしれません。
ただ厳密にエリア別で営業担当者が別れている場合はこうしたことは難しいので、営業の担当がエリアなのか、商品別なのか、入社前に確認しておくのも一つの方法です。
とはいえ、顧客とのやり取りはほとんどの場合は英語になり、契約書も英語です。英語力が皆無でも海外企業と取引を成立させてしまう人もいますが、営業ノウハウやスキル、人脈、製品知識などが十分ではない場合、直接やり取りする客先を見つけるにはある程度の英語力抜きには難しいです。
いわゆる新卒採用の段階で海外営業をやりたいと熱望している学生の方もいると思います。新卒で海外営業と職種を絞って募集していることもほとんどありません。大手企業の場合などは英語力というよりは、海外赴任に伴う様々な逆境や苦境でもやっていけるかどうか、つまり「タフネス」を重視する企業が多く、英語力はもちろんのこと、こうした部分が求められることも見過ごせません。まずは、製品知識や商売の基礎、会社の各部署の仕事内容や、仕事の流れなどを学ぶために国内営業を経てから海外の市場開拓を任命されるというのが多いでしょう。もちろん、面接のときに将来は海外営業として海外の新規市場の開拓で貢献したい旨、アピールしておくのもいいでしょう。もちろん、このときになぜそうなのか、自分の価値観や考え、経験などを交えてわかりやすく説明できるようにしておくことが大切です。昨今は海外留学する学生の方も多いですが、留学経験がないからといって臆したり、遠慮することはありません。留学生との交流や、語学のスキルなどは国内にいても実用レベルにまで高めることは出来ます。意気込みとともに、海外営業をやりたいと思うあなたが今までやってきたことをアピールするとよいでしょう。
ちなみに、国内だろうと海外だろうと営業の基本は同じです。
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