TOEIC勉強法:上級者向け(900点以上を目指す)
中級から上級へのスコアの伸びが最も大きく、勉強もやっただけ成果が出るいわゆる好循環のなかで進めることができるため、モチベーションも維持しやすく、とにかく英語が楽しいと思えるステージです。しかし、ここから上になると、勉強しても、時間を使い努力してもなかなか成果が見えてこず、本当にこの勉強法に意味があるのか疑問が湧いてきたり、はては英語の勉強そのものがつらくなってしまうかもしれません。こういう状態になったら、まず英語が上達してきて、上級者の域に一歩踏み込んだことを自覚しましょう。
上級者向けの勉強では、極端に苦手な部分があると高スコアが難しくなりますので、どのパートでもある程度のスコアが必要です。苦手分野については自分でも把握できていると思いますので、そこを重点的に勉強しましょう。また、間違えた箇所については、細かい部分についても良く見ていきましょう。一般に、リーディングは満点をとるのが難しいため、リスニングで極力点数を落とさないことが大切です。
模擬試験問題集をやってみて、間違えた箇所があったら、なぜ間違えたのか考え、その対策となる勉強法を自分でデザインしてみましょう。例えば、読解問題でも、メールのやり取りにからむ問題ばかり間違えている場合、メールの文例集を読み込んだり、実際に自分宛にメールを書いてみたりして特長をつかんでいきます。言葉の意味を取り違えている、ボキャブラリーが不足している、というような場合、どの分野の言葉が足りないのか判断し、ビジネス系の用語ならばビジネス英語やビジネスマン同士のやり取りが豊富に掲載されている教材を使います。
このレベルでは、CNNニュースやNHKの語学番組、英字新聞、ネット、ネットラジオあらゆるものが教材として活用可能です。「この対策のためにこの方法を使ってみる」というように目的意識を明確にして一つ一つ分からないところを明確にしていきましょう。どこが分からないのかを明確にしていくことが、まず課題となるでしょう。
またリスニング問題は、非常に優しい問題が続いていると思ったら、ふとわからない単語や聞き取れないようなフレーズが出てくることがあります。これが上級者向けの問題となります。これは難度の高いヒアリングで少し耳を鍛えておく必要があるため、フレーズやリズムを覚えるための7〜8割理解できるリスニング教材を使うだけでなく、5割程度しか理解できないものを集中して聞く練習などが必要です。「聞き取れない」理由の大半は、「聞いたことのない言葉」「聞いた事がないフレーズ」が入っている場合です。TOEICのテストでは、CNNのような爆速の英語で、スピードが速すぎてついていけないということはありません。聞き取れない箇所に引きずられて、そのまま次のフレーズも聞き逃すという連鎖で問題を落とします。
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