海外営業部へ配属される
このコーナーでは、筆者が海外営業部に配属されてからの日々について思いつくままに書き記していきます。
筆者は国内営業ということで今の会社に入社したのですが、数年間、国内の得意先を担当した後、何の前触れもなく、「君、来週から海外営業をやってくれないか」と言われて今に至ります。それが今から6年前。うちの会社は、工業製品の製造業で法人取引を主としていますが、かなり地方にあり、基本的に地元の人間が大半です。
しかし中途採用者が多いのも特徴で、私もそうした一人です。前職でも法人営業をやっていましたが、国内一筋でした。今の会社にも国内営業ということで応募し、採用されたわけですが、面接の時にはなぜかTOEICスコアについて「突っ込み」が入りました。あとから知りましたが、中途採用の応募には必ずTOEICや英語系資格を書いておく必要があり、ない場合は書類選考で落としているということでした(ただ、留学経験者は例外)。
「500点とあるが、英語はあまり得意ではないのか」「英語を勉強していく気はあるか」「海外へ行ってくれと言われたらどうするか」などなどこれもあとから知りましたが、採用面接では海外営業を所管する取締役も同席しており、小さな会社ゆえ、いろいろと可能性については考えていたようです。
新しく配属されることになった海外営業部の面々とは、仕事をするのは初めてでしたが、社内のイベントなどではちょくちょく顔をあわせており、顔見知りではあります。現在は4名で、私を入れてちょうど5名編成になります。会社全体の売上の50%は、この部署が持っていることになるわけですから、小さな会社とはいえ、身の引き締まる思いがしたのを覚えています。なお、同じ部署のメンバーは以下の通り。
海外営業部のメンバー
- ボス
- マッチョな上司。毎月国内にいるのは1週間くらいで、あとは世界のどこかにいますが、予定を部下たちに正確に伝えない癖があり、米国に出張していると思っていたらウクライナにいた、とかそういうことがよくある人です。「筋肉」について並々ならぬ拘りがあるようで、たまに熱く語ります。出張によく行くエリアは、米国、ロシア(旧ソ連圏全般)、中国、台湾など。なお、部下の担当する顧客やエリアにも同行することがあるため、世界中どこにでも行きます。酒に異様に強く、出張すると顧客とのコミュニケーションということもあり、昼間からかなりのペースで飲み、誰とでも仲良くなってしまうという特技の持ち主。情にほだされて、取引先から騙されそうになることも。
- お嬢
- 子供時代はイギリスで生活していたという帰国子女で、パンク、ロックといった音楽が大好き。20代後半で、海外営業部のメンバーでは一番若いですが、英語はきれいなクイーンズイングリッシュを使います。もっともそれと同じくらいスラングや相手を罵る言葉も使いますが・・・。ヨーロッパを担当しています。ちなみに社内では誰に対しても丁寧語や敬語などの類を一切使わず、いわゆる「ため口」で話すため、よく注意されていますが、本人は気にしていない様子。資産家で良家のお嬢様ではないかと噂されていますが、真相は不明。
- ヤンキー
- ゴロツキ風でコワモテというか、町ですれ違ったら100%堅気(カタギ)には見えません。そこそこ上背があり、色の付いた眼鏡をつけており、頭はパンチパーマ、口ひげを蓄えたお人で、40代ですが、傍目には年齢不詳の不良中年です。柄も口も悪いですが、後輩の世話はよく焼きます。金色のネックレスをつけており、指にもなにやらいろいろな指輪を身につけています。一度、この指輪の一つをなくして非常に落ち込んでいました。担当する得意先や開拓する地域はアジア、中東、アフリカ等。
- 姉御
- 気風がよいというのでしょうか。正確な年は不明ですが、豪快に笑い、海外営業部のナンバー2にして、後輩たちの面倒見のよい先輩です。ヤンキーもお嬢も姉御には頭が上がりません。担当エリアは米国、オセアニア、カナダなど。仕事にはとてもとても厳しく、代金回収にも目を光らせているおかげで海外営業部がまわっているといっても過言ではありません。お嬢のよき理解者にして、教育者でもあります。
海外営業よもやま話
- 海外取引の流れと貿易実務を学ぶ
- 海外営業の種類
- 英語での電話応対に苦戦、電話番の日々
- 海外営業部全員にTOEIC受験命令
- ブリティッシュ・カウンシルに行く
- ダンレポートを使う
- 帰国子女は英語の夢を見るか
- 海外からインターンが来る
- やってはいけないアンダーバリュー
- 多様な英語、国によって変化を遂げた「英語」
- インド英語
- シングリッシュ(シンガポール英語)
- オーストラリア英語(オージーイングリッシュ)
- フィリピン英語(タグリッシュ)
- 海外営業になるには
- 自分の入りたい会社の海外営業の英語力のレベルや実力が知りたい
- 英語でセールスレターを書く
- ヤンキー、パキスタン人に騙される
- 怒涛の海外営業アポ
- 海外営業の仕事内容とは
- 海外営業の年収
- インドのセールスレップの裏切り
- 海外営業は転職しやすいか
- 輸出貿易管理令に違反すると
- 海外営業に必要なスキルとは
- フリーターは海外営業になれるか
- 貿易事務の仕事内容とは
- 海外営業と貿易事務の関係
- 海外企業との取引で与信管理をどうするか
- コレポンとは
- TOEICは転職に必須か
- 貿易事務の志望動機って?
- 貿易事務の資格
- 貿易事務の年収
- 貿易事務は未経験でもなれるか
- 貿易事務は忙しいか
- 日本人のビジネスネームと海外のビジネスネーム
- 貿易事務は一般職か
- 貿易事務での英語レベルはどれくらい必要か
- 男の貿易事務はいるか
- 貿易事務の海外勤務はあるか
- 貿易事務の再就職
- 貿易事務、向いている性格とは
- 貿易事務に通関士資格は必要か
- 貿易事務の通信教育にはどんなものがあるか
- 貿易事務の転職は多い?
- 貿易事務に必要なTOEICスコア
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