高校生のためのTOEIC勉強法とは
増加する高校生の受験機会
最近では交換留学の要件として、あるいはTOEICスコアが大学受験にそのまま使えたりと高校生でもTOEICを受験する機会は増えてきているといえます。とはいえ、ほとんどの高校生にとってTOEICは未知の分野で、一部の学校を除けば、学校の先生も十分に指導ができないばかりか、情報もあまりないというのが実情かと思います。こういう場合、学校はあまり頼りになりません。
高校生は1年、2年、3年とそれぞれの学年によっても英語の語学力はかなり差がありますが、それにもまして個人差も大きくなってきます。ただ、大人になってから勉強するのに比べ、わずか1年間でも相当伸びることがあるのもこの時期の特徴で、英語の力を飛躍的に伸ばすチャンスでもあります。最も苦手な科目であっても、それを得意にするチャンスがあるのがこの時期といえます。
わかるところからはじめる英語学習
まず今やっている英語がよくわからないという方は、中学校の教科書を揃えてそこからやり直すのが早道です。これはどの分野にも言えることなのですが、わからなければわかるところまで戻る、というのが原則です。周りが何を勉強しているのか、友達がどんな教材を使っているのかは関係ありません。「自分にあった教材を選ぶ」「自分のやりやすい勉強法を見つける」ことが英語の学習そのものともいえます。ただ、英語の場合は数学のように前の学習要領が分からないと次の分野がわからなくなるという科目ではありませんので、勉強する順番は多少前後しても問題ないこともあります。この中学の復習で学ぶべきことは、基本的な文法事項と、基礎単語です。わかるところまで戻り、そのレベルの英文をたくさん読みます。問題を解いたりするのもよいですが、何よりも「読む量」を増やしてください。最近ではAmazonでも英語圏の子供たちが読む本が気軽に安く手に入るようになっていますので、中身を少し見ていけそうなら読み通してみましょう。CDと本がセットになったもので学ぶのも効果があります。まずはCDだけを聞きとおし、何度も聞いた後、本を見ながらもう一度聞く、という具合です。また台詞が多いものなら英訳された漫画でもよいでしょう。
英語漬けとまでいかなくとも、とにかく英語を読む、聞く時間を増やす
ただ教科書や参考書、受験勉強だけやっていればTOEICでスコアが取れるかというと、そういうわけにはいきません。とにかく、たくさん英文を読み、大まかな意味を把握する練習をしてください。これに尽きます。学校の勉強とは違うので、自分の興味のあるテーマの本や教材を選び、毎日続けていくことが大切です。電車の中や、お風呂に入っているとき、寝る前の1時間、あるいは朝起きてからの30分、などこまめに時間を見つけて英語を読み、聞く時間を取ることを実践してみましょう。
これは日本の学校で普通に高校まで授業を受けてきている場合、英語に触れる時間や英語を読む量が圧倒的に足りないためで、まじめに勉強していたという方でもTOEICで使われる英語はそんなに難しいものではないにもかかわらず、高い点数を取るのが難しくなっています。
高スコアを取るためにはまずは分かるレベルの英語で「読む」、「聞く」をたくさんこなします。その後、TOEICの模擬試験問題集、実際の試験と同じ問題量の模試タイプの教材を解きます。一度これを解くと、どこで大きく間違えているのか分かってくると思います。
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