TOEICの文法の勉強法
文法書を読まずして正答するには
筆者がもっとも苦手としてきたのがこの文法で、やさしい文法書をずいぶん読んだりもしましたが、やり方も悪いのか短期間で効果が出てきませんでした。だいたい、英語の試験といえば、空欄にあてはまる選択肢を入れてみて、心の中で音にして読んでみて違和感があるかどうか、もっとも自然に響くのはどれかといった方法で回答してきましたので、いわゆる直感というか、フィーリングというか、理屈で回答する方法とはだいぶ違います。
筆者の場合、模試問題集でも実際のTOEICでも点数をよく落としているのはこの文法にからんだ問題のため、いろいろと試行錯誤した挙句、このフィーリング回答法の精度をあげる練習をしました。直感をきたえる、といってもほとんどの分野にも当てはまると思いますが、直感力というのは経験に裏打ちされたものであることが多く、何らかの似た経験などから「ひらめき」や「勘」が導き出されているような気がしてなりません。
「直感」を鍛えて、理屈抜きに正解を判別する
直感での回答を行う場合、必要なのは「語感」を徹底的に鍛えることです。日本語でも「てにをは」や外国人がよく間違える表現などでも日本人ならば理屈抜きにこの言い方は何か変だと気がつきますが、英語においてもこの状態にまで持っていくことを目指す勉強法です。そんなの短期間では無理ではないかと思われるかもしれませんが、たしかに「英語」と一口に言っても膨大な領域・分野があり、それぞれ専門的な分野での表現すべてについて直感力で正誤を判断できるようにするのは難しいです。ただ、TOEICやビジネス英語の初歩と分野を限ってしまえば、短期間での攻略もできます。
正しい表現をリズムで覚えてしまう(語感)
パターンを頭で覚えるのではなく、耳で覚えてしまいます。何度も聞いて、声にも出してみます。日本語を母語とする人にとって、日本語を学んだプロセスというのは、なかなか分かりづらいのですが、筆者の考えでは究極的には、子どもが言葉を学ぶ場合そのほとんどは耳から入っているのではないかと思います。その同じプロセスを外国語で使えないということはないはずです。
どのような単語や言い回しも一度は耳で聞いたことがあるというくらい多彩なヒアリング練習を行う
直感で問題を解いていく方法はヒアリングにはじまり、ヒアリングに終わります。リーディング練習もしますが、その根底にあるのは耳に残っている「音」です。リーディングをする際にも、アクセントやリズムが心の中で再現できてしまうくらいリスニングをします。類似の表現や単語でも一度聞いたことがあるという音の記憶が頭に残っていると正しいリズム感で、表現の違和感がなんとなくわかるようになります。集中してヒアリングをするととても疲れますので、最初のうちは耳だけで聞く練習のほか、本とCDがセットになっているタイプの教材を使うのもおすすめです。今は物語に限らず、ほんとうに出版されているほぼすべての分野の本で、内容をそのまま読み上げているCDも売っていますので、本を見ながら聞いていく方法もよいでしょう。もっとも、最初は耳だけで何度か聞いて、あとから本を見ながら聞くというほうが筆者の場合は効果がありました。
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