海外営業部全員にTOEIC受験命令
社長命により、海外営業部のメンバー全員がTOEICスコアを提出することになり、各自同一試験日に受けてくるように、との業務命令が出ました。メンバーたちからは「そんなもの業務に関係ない」「社長はわかっていない」と不平たらたらでしたが、指示は指示です。元々は会社にきているコンサルタントから社長が何かアドバイスを受けたらしく、それが原因の模様でした。
お嬢「ボス、TOEIC試験を受けたら毎月資格手当とかもらえるの」
ボス「もらえない」
ヤンキー「話にならねえな。試験受けたら売上が上がるのかよ。」
姉御「まあ、ここは社長命令でもあるし、形だけ出しておかないとまずいでしょ」
ボス「受験費用は会社持ちだが、交通費は出ない。各自がんばるように。おまえたちなら余裕だろう。ハッハッハ。」
うちの海外営業部のメンバーは、それぞれが自分が一番英語が得意だと思っている節があるのですが、公の場では誰が英語が一番出来るかというのは誰も口にしません。しかしTOEICを受けてしまうと、完全にスコアが明確になってしまうため、いろいろとプライドの高いメンバーたちであり、あとあと何か面倒なのではないかと私はひとり気をもんでいましたが、特に悶着などはおきませんでした。それもそのはず、お嬢とヤンキーは当日の試験に来ませんでした。
以下、コメント。
お嬢「どうでもいい。日曜日に試験?ありえない。」
ヤンキー「俺は向こうの大学卒業してんだぞ。受けに行くかよ、馬鹿野郎」
なお、後日判明したスコアのほうは姉御が満点の990点、筆者が950点、ボスが770点ということで、スコアを提出した後、3人ともわずかとはいえ報奨金が出ました。日頃からごく普通に業務命令を無視する二人でしたが、このときばかりは悔しそうな顔をしていました。
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